テクニカル指標を示す値の中に、一目均衡表というものがあります。
一目均衡表とは一体どんな指標がわかるのか、その活用方法について解説していきます。
また、MT4/MT5のPC版・スマートフォン版それぞれの設定方法も併せてご紹介しています。
一目均衡表は使いこなすことで、トレード初心者でも簡単に利益を狙うことが可能なテクニカル指標です。
是非この記事を読んで一目均衡表の使い方をマスターしましょう。
一目均衡表とは?考案者は日本人!
一定の基準に基づき描かれる5本の線を利用し、それぞれの曲線から相場を読み取る「テクニカル分析」です。
複数の日本人が7年もの時間を経て構築した分析方法で、発表されたのは1935年と歴史ある分析方法と言えます。
現代でも十分に活用できる高性能なテクニカル指標として世界中のトレーダーが活用しています。
では、手始めに5本の線の基本を理解しましょう。
構成 | 内容 |
---|---|
基準線 | 過去26日間のそれぞれの日の「高値」と「安値」の「平均値」を結んだ線のこと。 中期的なトレンドを表す。 基準線=(過去26日間の最高値+最安値)÷2 |
転換線 | 過去9日間のそれぞれの日の「高値」と「安値」の「平均値」を結んだ線のこと。 短期的なトレンドを表す。 転換線=(過去9日間の最高値+最安値)÷2 |
先行スパン | 先行スパン① それぞれの日の転換線と基準線の平均値を26日後に表したものと結んだ線のこと。 短期的なトレンドを表す。 先行スパン①=(転換線+基準線)÷2 |
先行スパン② 過去52日間のそれぞれの日の「高値」と「安値」の「平均値」を26日後に表したものと結んだ線のこと。 長期的なトレンドを表す。 先行スパン②=(過去52日間の最高値+最安値)÷2 | |
雲 | 先行スパンの①と②の線に囲まれた範囲のことを表す。 雲の詳しい特徴については後述します。 |
遅行スパン | 当日の終値を26日前に記入することで過去と現在の相場の動きを比較することができる線のこと。 遅行スパンと過去のローソク足を比較することで現在の遅行スパンの相場が読める。 |
この5つの線に注目しつつ、次に紹介するトレンドのチェック方法も確認してみましょう。
一目均衡表の肝!雲だけでトレードできる?
一目均衡表の雲だけでいろいろなことがわかります。
まず雲は上昇雲と下降雲の2種類に分けられます。
上昇雲:先行スパン1が先行スパン2よりも上にある
下降雲:先行スパン1が先行スパン2よりも下にある
この上昇雲か下降雲かだけでトレードが行えると唱えている方もいるほど、雲は重要な指数を示しています。
雲だけでトレードする場合には雲に対して常に「順張り」で行います。
現在のチャートが雲よりも上に位置していれば「買い」、雲の下に位置していれば「売り」のみを行うという方法です。
とても単純でわかりやすいトレード手法で初心者の方でもやりやすいかと思いますが、一目均衡表の活用法はこれだけではありません。
では初心者トレーダーにもおすすめな一目均衡表の活用方法について3つご紹介していきましょう。
一目均衡表のチェック3選!
- ①雲とローソク足の位置関係を見る
- ②基準線と転換線の位置関係を見る
- ③遅行スパンと現在のレートの位置関係を見る
この3点の活用方法をしっていれば、一目均衡表の使い方はもうばっちりです。
①雲とローソク足の位置関係
一目均衡表の最大の特徴とも言える雲と、実際の相場を表すローソク足の位置関係から売買ポイントを探る方法があります。
トレンドが続く場合には、雲の厚みが増し、雲の中でローソク足が上昇と下降を繰り返します。
そのため雲の厚みが大きいほどトレンドの継続に期待ができます。
逆に雲をローソク足が突き抜けて大きな動きをするようなら「トレンドの転換期」であると言えるでしょう。
②基準線と転換線の位置関係
基準線と転換線は、異なる日数で表示された移動平均線と関係性が似ています。
日数が長い移動平均線を日数が短い移動平均線が下から上に突き抜けた時がゴールデンクロスと考えられますね。
つまり、基準線と転換線でも同じことが言えるということになり、移動平均線と同様の売買シグナルを読み取ることができるということになります。
基準線=長期
転換線=短期
③遅行スパンと現在のレートの位置関係
遅行スパンは一目均衡表の特徴の一つで、遅行スパンとローソク足の位置関係から売買ポイントを見つけることができます。
遅行スパンでは現在のレートに対して過去の相場が上下どちらの方向に動く傾向があるのかを見極めることが可能です。
ローソク足を下から上に突き抜ける動き:買いシグナル
ローソク足を上から下に突き抜ける動き:売りシグナル
このように売買ポイントを探ることが可能です。
一目均衡表は過去と未来を併せて分析をすることができる情報量が非常に多いテクニカル分析の一つです。
是非活用していきましょう。
MT4/MT5での設定方法
PC版
まずはプラットフォームを開き、ナビゲーションウィンドウを開きます。
「インディケータ」→「オシレーター」「Ichimoku Kinko Hyo」を選択し、表示させたいチャートまでドラッグ&ドロップしましょう。
次に一目均衡表の設定画面が表示されるのでデフォルトで良ければそのまま「OK」を押せば完了です。
スマホ版
まずはMT4/MT5を起動し、画面上部にある「f」をタップします。
次に「メインウィンドウ」を選択するとインジゲータの追加画面が出てくるので「Ichimoku Kinko Hyo」をタップしましょう。
設定の変更内容についてはPC版と同じで、パラメーターはデフォルトがおすすめで、色の設定は買えた方がよいと思います。
変更できる要素とおすすめな設定
先ほどの設定画面から、「パラメーター」「色の設定」「表示選択」が変更できます。
今回はパラメーターと色の設定についてご説明します。
パラメーター
転換線:9
基準線:26
先行スパンB:52
上記の3つの項目の変更可能です。
色の設定
転換線:赤
基準線:青
遅行スパン:緑
雲(上昇):オレンジ
雲(下降):薄ピンク
上記の5つの項目が変更可能です。
色の設定では色の見本と英語でのカラー名が表示されています。
おすすめな変更
パラメーターは基本的にはデフォルトがおすすめです。
色の設定では
転換線:赤
基準線:青
遅行スパン:緑
雲(上昇):オレンジ⇒ピンク
雲(下降):薄ピンク⇒水色
など、自身のイメージに合う色にすることをおすすめします。
初心者の方は変更点を雲の上昇と下降の2項目に留めた方がよいでしょう。
MT4/MT5で快適なトレードをしよう
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