経済ニュースでよく耳にする「経済指標」とは何を表しているのかを理解すれば、株価や為替の動きがある程度予測することが可能になります。
経済指標は海外FXにおいてもとても重要な情報です。
特におさえておきたい経済指標TOP7を厳選しているので要チェックです。
経済指標とは?
経済指標とは総称であり、景気動向指数・日銀短観・GDP…など、内閣府や各省庁などの公的機関が発表しているデータを表します。
各国に経済指標はあり、中でも世界に影響があるほど大きな国の経済指標は非常に注目されることになります。
また、経済指標はその国のこれからの政治に関わるため、事前予測をして経済指標の発表前に売買を行う傾向もあります。
では、経済指標と政治についてご説明しましょう。
経済指標で政治が変わる!マーケットが大きく動くタイミングは?
世界の経済指標の中で注目される「米国雇用統計」のデータを参考に説明していきます。
【米国雇用統計】は「失業率」「非農業部門雇用者数」「ADP雇用統計」「新規失業保険申請件数」などの情報を数値化したデータです。
なぜアメリカの雇用統計で政治が変わるのでしょうか。
世界全体に占める各国名目GDP比
※IMF予想値より算出しています。(2020年)
この数値によると、アメリカは世界のGDPのおよそ4分の1を占め、世界最大の数値で、アメリカの経済のおよそ70%を個人消費が占めています。
そのためアメリカの個人消費に影響がある「米国雇用統計」が世界から注目されているんですね。
たとえばアメリカの失業率が上がれば、必然的に「個人消費が下がる」という影響が現れ、失業率が下がれば反対に「個人消費が上がる」という結果が現れますね。
一般的には雇用統計の内容が良いと株価が上昇し、悪いと株価が下がる、というように影響していきます。
株価が上昇すると相対的にアメリカの価値が上がり、ドル高・円安になります。
ドル円120円→130円、135円というように影響します。
米国雇用統計
経済指標カレンダーなどアプリで簡単確認
指標発表カレンダーでは世界各国の経済指標発表の日程がまとまっています。
カレンダー内の設定で「重要度」を表すこともできるため、非常にわかりやすくなっているためおすすめです。
TVニュースやインターネットのニュースサイトでも確認することができますが、まずはカレンダーで発表日を確認して意識するようにすると無駄がありませんね。
数ある経済指標の中でも特に重要な経済指標を抜粋したので是非参考にしてください。
抑えておきたい経済指標TOP7

米国雇用統計:雇用区分
消費者物価指数(CPI):物価区分
アメリカ・生産者物価指数(PPI):物価区分
GDP(国内総生産):景気区分
FOMC政策金利発表:金融政策区分
欧州中央銀行(ECB)政策金利発表:金融政策区分
日銀金融政策決定会合:金融政策区分
通貨ペアにより注目する指標を厳選
ご紹介した経済指標をはじめ、すべての経済指標を把握することはそれほど困難なことではありませんが、日常的にチェックをする必要があり、なかなか習慣化するのが難しい方もいるでしょう。
まずはTOP7で紹介した7つの指標をチェックすることから始めてみて下さい。
また、通貨ペアにより、注目すべき経済指標を絞ることもできます。
※全体を確認するのが最も有効です。
関係する通貨 | ポイントとなる経済指標の例 |
---|---|
円 | 日銀短観 |
景気動向指数 | |
米ドル | 米国雇用統計 |
FOMC政策金利発表 | |
ユーロ | ECB政策金利発表 |
IFO景況感指数 |
通貨ペアが「ドル円」であれば、日銀短・景気動向指数・米国雇用統計・FOMC政策金利発表の4つの指標を参考にすることから始めてみましょう。
経済指標という情報があればあなたもファンダメンタルズ分析ができるようになります。
ファンダメンタルズ分析は一朝一夕で変化するようなものではありませんので、慣れれば予測がしやすい分析方法の一つです。